犬の病気と健康  

せめてもの思い出に

クロといつも遊んだ公園までは、元気な時なら歩いても5〜6分程の距離です。
玄関に立っているクロを見たとき、今を逃したらもう二度とあの公園にクロを連れて行く事ができないのでは・・・と、反射的に思った私は、ヨロヨロと歩くクロを車に乗せて、公園までの道を引き返しました。
その公園にクロと一緒に行ったのは発病してから実に一ヶ月ぶり位でしたので、最初はクロもとても懐かしそうに公園の景色を眺めていましたが、10分も経たない内にその場に座り込んでしまい、動けなくなってしまったのは当然と言えば当然でした。
果たしてこんな事をして良かったのか?クロは公園になんて行きたくなかったんじゃないか?私たちのエゴでただクロを苦しめただけだっんじゃないか?・・・「せめてもの思い出にもう一度あの公園に」そう思った瞬間の事、そして「クゥクゥ」と苦しそうなクロの息づかい、クロにとって良かったのか?悪かったのか?・・・こんな類の心の葛藤がその後の闘病生活で様々な形となって次々と襲いかかって来る等と言う事を、その時は未だ知る由もありませんでした。
奇跡の始まり 魔法の薬

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