犬の病気と健康  

激痛!究極の逆まつ毛

クロを次々に襲う体の異常。そのどれもが辛い症状ではありましたが、その中に 『眼儉内反』という病気(症状)がありました。人間でも「逆まつげ」というのは 痛くて不快なものですが「指先が使えて、ピンセットも持てる」我々人間にとっては 大した問題ではありません。クロを襲った『眼儉内反』とは、まぶた全体が 目の内側に向って入り込んでしまう病気。ちょっと想像しづらいかもしれませんが、 余りに急激に痩せてしまったクロは、頭蓋骨の中で目玉がユルユルというか、グラグラ というか、極端に目玉が落ち込んだ状態になっていました。そんな状態の中、目を閉じる とまぶた全体が内側に巻き込んで目玉と頭蓋骨の間に挟まってしまうのです。
犬にだってまつ毛はあります。しかも、人間と違ってまぶた全てに毛が生えていますので そのまぶたが目玉に直接くっつくという、つまり究極の逆まつ毛状態です。
クロの目からは涙が枯れるのでは?と思うほど涙が流れ続け、白目の部分は赤い絵の具を 流し込んだように真っ赤でした。
クロの下のまぶたを引っ張り「あっかんべ〜」をさせてやると一時は元の瞼の状態に 戻りますが、何度かまばたきを繰り返すうちにまた、下瞼が内側に巻き込んでしまいます。
この病気はパグ等、顔の皮に弛みのあるような犬種で発生しやすいとされていますが、 一般的には瞼が内側に巻き込まないように、人間でいうところの整形手術のような手法で 対応するとの事。もちろん今のクロには、手術の為の麻酔にも耐えられるだけの体力は ありません。万一麻酔に耐えられたとしても、その後の傷口からの細菌の感染には 殆ど無防備というリスクを考えれば、またしてもなすすべも無いという結論に辿り着くのでした。 仕方なく、側にいてやれる時は常にクロと「アッカンベ〜」の繰り返しです。
しかし、常時側にいてやれる訳ではないので、誰かが側にいてやれない間、どれほど痛い思いを しているのかと思うと『いったいクロの闘病の意味とは何なんだ?』と自問自答する日が続くのでした。
闘病の日々 いったい何ができる?

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