犬の病気と健康  

サジ加減

クロの治療は一環してステロイドに頼るしか方法がありませんが、ステロイドはとても サジ加減の難しい薬です。少なすぎれば効果が現れず、多ければ驚異的な効果と共に恐ろしい 副作用が現れます。ある程度、効果があり尚且つ副作用が最小限に抑えられるポイントを 探りながらの投薬となります。
私はクロに対するステロイドの投与量を最小限に抑える方向で、担当の先生と常に相談を していました。ステロイド投与を開始した直後は高用量で与えていましたが、副作用が 強くでる事もあり、ある程度症状が落ち着いてからは、隔日投与という方法を選択する事に しました。
動物は「副腎」という臓器で作り出す「副腎皮質ホルモン」によって、免疫を コントロールしています。この副腎の働きが悪くなったり、バランスが狂ったりすると 免疫を制御する事ができなくなり、クロのように免疫が自分自身の身体を攻撃してしまったり 外部からの刺激に対して非常に過敏に反応する、いわゆるアレルギーといった症状が 出たりする訳です。そこで「ステロイド」の出番となるわけですが、ステロイドとは まさしく、人工的に作り出された「副腎皮質ホルモン」なのです。
私はまだクロには、自分自身の副腎によってこのホルモンを作り出す力が残っていると 信じていました。毎日ステロイド剤を与えれば、免疫の攻撃を抑えることは出来ますが クロの副腎が自分自身の働きを忘れてしまう事になりかねません。
そこで、一日おきにステロイド剤を与え、ステロイド剤を与えない日にはクロ自身の 副腎にホルモンを分泌させる事を委ねたのです。
調子の良し悪しはあるものの、何度か投薬量の調整を繰り返しながら、何とかクロの 身体は私たちの期待に応えるように、副腎の機能を保ってくれているようです。
ワン 自然治癒能力

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