魔法の薬 |
| 翌日からクロに対して選択された治療法は、ステロイド剤の経口投与でした。 |
| その劇的な効き目から「魔法の薬」とも言われる一方、副作用による弊害は枚挙にいとまが無いという、まさしく両刃の剣。 |
| 自分自身の体を攻撃する免疫細胞(白血球)を抑え込むには、今はこれしか方法が無いのでした。しかし、免疫の元栓を閉めてしまうようなこの方法では、正常な免疫の働きも止めてしまう為、本物の外部からの侵入者に対しては、無防備になってしまいます。 |
| 「魔法の薬」とはいうものの実際に魔法のように治ってしまう筈もありません。しかしそんな事も少し期待をしながら投薬を開始しました。 |
| 最初の内は、今まで使用していた鎮痛剤であるリマダイルの成分を体内から一旦抜く為に、鎮痛剤もステロイドも無しの日が3日程続きました。 |
| この間のクロの苦しみは見るに耐え難いものがありましたが、何とか切り替え期間も乗り越えてくれ、何日かするとステロイドの効き目も現れ今までの痛みを止めるだけの対処ではなくクロ自身の筋肉に対する免疫細胞の攻撃も少し弱まってきたようでした。 |
| 素人の私にも取りあえずは生命の危機は脱した事は理解できました。 |
| クロの病気の原因を探る為に深夜にも関わらずエコー診断をして下さったM先生、一ヶ月以上先まで予約が埋まっている合い間をぬってバイオプシー検査をして下さったY先生そして、毎回納得の行くまで説明を繰り返して下さる主治医のO先生に感謝。 |
 |