犬の病気と健康  

死の宣告から1年

私は仕事の関係で、深夜の帰宅になる事が殆どです。
元気な頃のクロは一キロ以上先の私の車の音を聞き分け、私が家に近づくと フェンスに前足をかけ、まるでサーカスの熊のように立ち上がって迎えて くれました。
しかし、発病してからのクロはリビングの隅で寝たきりの生活が続きました。 深夜に帰宅し足音を忍ばせて家の中に入ると、リビングの闇の中で横たわるクロが もう息をしていない気がして・・・そっとその身体に手を当てては、その温もりにホッと 胸を撫で下ろす毎日でした。
そして、余命一ヶ月と宣言されてから一年が過ぎた今、足音を忍ばせて真っ暗な家に入ると リビングの暗闇から「ポンッポンッ」と聞こえる奇妙な音に、思わず微笑んでしまう毎日。
そうです、闘病が始まった頃、顔さえ持ち上げる事のできなかったクロが「頑張れ!」 と声をかける私たちに、唯一のコミニュケーションの手段として「フワフワ」と 必至に振ってくれたあのシッポ。今でも、立ち上がる事が辛いのに変わりはありませんが そのシッポの振りは力強く、リビングのじゅうたんに「ポンッポンッ」とまるで 太鼓のような音を響かせているのでした。
そして数時間後の早朝、クロの排便の世話の為にリビングに行くと、 その隅っこにしっかりと四肢を踏ん張ったクロがそのシッポを「ブンブン」と 振りながら寝ぼけ眼の私を迎えてくれます。
「いつもありがとう!これからもよろしく!」とでも言いたげに・・・ 「ブンブン」「ブンブン」と・・・・。
自然治癒能力

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