犬の病気と健康  

獣医さんを選ぼう

私は犬が大好きで子供の頃は何頭もの犬を拾ってきては飼っていました。 しかし、獣医さんへ行った記憶はありません。 年に一度、近所の公園で狂犬病の予防注射があり、その告知が回覧板で廻ってくると 出かけていって注射を打ってもらう。それが唯一の獣医さんとの関わりでした。 昔は結構そんな飼い主も多かったのでは?と思います。 もちろんフィラリアの予防薬も、ノミの駆除薬も与えていませんでした。
しかし現在ではそんな、飼い主は皆無と言っていいでしょう。 犬を飼っている人なら、だれでも獣医さんへ行った事があるでしょうし、色々な 情報源によって犬の飼い方についても学習をされている事だと思います。 獣医さんを選ぶにも色々な理由がある事でしょう。
・家の近くだから?
・料金が安いから?
・親切だと評判だから?
・○○大学の偉い先生だから?
実際には愛犬にとって良い獣医とは何を基準に選べば良いのでしょうか?
・家の近く!
これは絶対必要な条件の一つです。よく遠くの獣医さんに通っている人がいますが 愛犬が健康な時の予防注射等での通院ならまだしも、体調を崩したときに通わなくては ならないときには、その距離はワンちゃんにとってとても大きな負担になってしまいます。 できるなら、長くても車で15分から30分以内で通える獣医を探しましょう。
・料金が安い!
非常に魅力的な条件ですが、このポイントを重視しすぎると失敗する事も ありますので注意が必要です。 同じ内容の治療、同じ内容の投薬であれば、それほど料金が変わる事はありません。 気をつけたいのは、営業的に不要な治療を施す獣医や、巧みな営業トークで非常に安いかの ように振舞う獣医さんもいる事です。 犬を飼っている人同士で獣医の話になると「私が行っているA医院は親切で安いわよ!」 「あなたの行ってるB医院って高いらしいじゃない!」等と、親切にかかりつけ医を変更する 事を薦めてくださる人がいます。 よく聞いてみると、A医院の先生は「今日は肛門線搾って、眼球の状態も検査しましたけど サービスにしときますね」とちゃっかりセールストーク。 肛門線を搾るのは一瞬の事ですし、目の色をチェックしただけで眼球の検査とは如何なものでしょう? もちろんB医院の先生だって目の状態はチェックしますし、肛門膿が溜まっていれば黙って 搾ってくれます。どちらの先生が良いと言う訳ではありませんが、セールストークによって 安いと思い込んでしまう事もあると言う例です。 恐いのはその後「あそこの獣医さんは高いわよ〜」という不要な評判です。 飼い主仲間で色々な情報を得るのは良い事ですが、素人の情報を鵜呑みにする事で愛犬に 負担をかけて、わざわざ遠い獣医さんに通わなければならない事にもなりかねません。
・獣医の人柄を見よう!
私の信じるいい獣医さんの絶対条件は「獣医さん自身も犬が大好きかどうか?」という事、 中には家業を継いだとか、儲かりそうだという理由で獣医をやっている人も少なからずおられます。 動物が好きでたまらない!という熱い先生ならまず信頼して大丈夫でしょう。 但し、獣医さんにはある程度の経験も必要です。たとえ熱い先生でも、まだ経験年数が少く 個人で開業されているいるような場合には、その熱い先生自身がすぐに相談できる良き先輩や、 バックボーンとなる医師や病院があるのかを確認しておくと安心です。 ダイレクトには聞きにくい事ですので「もし、大手術が必要な病気や怪我をしたら・・・」と 切り出してみましょう。「そんな時は私が以前努めてた○○病院を紹介します」とか、 「外科手術なら、私の知り合いの○○先生が権威ですので」等と、意外とあっさりとその先生の バックボーンが見えてきます。 「その時はその時です」とか、専門的な設備が無いのに「ここで全て対応します」等と言う 先生なら、ちょっと考えた方がいいかもしれません。
・自分と相性の良い先生を探そう!
犬はここが痛い、あそこが痛いとは言えません。そんなとき、飼い主であるあなたが 獣医さんに対して愛犬の状態を伝えたり、治療に対する意思決定をしなければなりません。 あなたが臆する事無く発言できる先生、納得の行くまで治療法について話し合ったり、説明を 求めたりする事のできる先生でなければ、愛犬の健康を守る事もできませんし、後で非常に 後悔する事になります。幾ら名医と言われる人でも、高圧的な態度だったり、相手が素人だと 馬鹿にするような態度の先生なら避けるべきです。また、獣医の世界でも インフォームドコンセント(治療法に関する詳細な説明)は重要な課題となっていますので、 これを怠るような獣医さんは敬遠した方が良いでしょう。
・救急病院を調べておこう
もし、夜中に生死に関わるような重篤な状況になったら、人間のように救急車を呼んで どこかの病院に運んでもうと言うわけには行かないのがペットの悲しさ。 しかし、日によって夜中でも受け入れてくれる獣医さんや、夜中だけ開いている夜間救急病院 日曜日でも診察をしてくれる獣医さんも存在します。 一分一秒を争う状態になってから慌てるのではなく、普段から可能な限りの情報を集めて おきましょう。 かかりつけの獣医さんと、緊急の時に愛犬を運ぶ病院、万一の時の専門病院、と決めておけば 安心です。

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